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ユージュアル・サスペクツのよりとものレビュー・感想・評価

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
3.8
7年前に有名なサスペンス映画とネットで知り、レンタルして視聴。その時は、登場人物が多いのと話の展開がどんどん進み、置いてかれている印象がありましたが、途中からカイザーソゼが一体誰なのかという展開になり、食いついたのを覚えています。ラストはおー!!となり、すげー!!となりました。姉もこの映画を進めていたので、有名なんだなと改めて思いました。

そして、先日、久しぶりに見返したところ、初見の時とは、ちがってやや気になるというか、んー…という部分を感じたのでまとめました。以下あらすじ。


事件は、カリフォルニア州のある港で船が爆発し、27人が死亡し、9,100万ドルが消えた。
生き残ったのは2人。しかも1人は重傷で、特別捜査官のクイヤンはただ1人無傷で生き残った男、ロジャー・キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問する。

ロジャーの話は6週間前に遡る。武器輸送車の強奪事件の容疑で5名の前科男に容疑がかかる。中でもキートンは、元刑事であり、汚職で一度は逮捕されながらも、生ける伝説として犯罪者から一目置かれている。証拠不十分で釈放された5人の犯罪者はこれを機会に結束し、新たな犯罪計画を立てる。

一度は成功し、大きな利益を得るが、宝石売買の仲介者レッドフットから新たな仕事を受ける。彼らは迷いながらも襲撃を実行するがうまくいかず、宝石商とボディガードを全員殺してしまう。しかも、レッドフットの説明とは全く違い、獲物は麻薬だった。5人はレッドフッドを問い詰め、彼から伝説的なギャング、カイザー・ソゼの右腕と名乗る謎の英国人コバヤシから頼まれたことを聞き出す。カイザーソゼなるギャングは、犯罪者の中では神より怖い男として、噂され、5人は成すすべなく、カイザーソゼの指令に従うことになるのであった……

◯よかった点
・やはり映画史に残る大どんでん返し
・話の流れは、メメントよりかは分かりやすいと思う
・見ている人は徐々にキントに感情移入していくように仕組まれているのが見事
・伏線が要所要所にある。コーヒーカップをじっと見るカット。カイザーソゼのキントの腕時計とライター等

△気になる点
・序盤ダレる。
・刑事最後気づいていたけど、普通あの程度では気づかない。
・キントの作り話かと思いきやほとんど真実を話しており、名前だけ偽名にする理由がわからない。
・伏線が少ない。
・カイザーソゼは伝説的なギャングのはずなのに手がかり残しすぎ。結局顔割れてるし。かっこよく釈放されたけど、捕まるのも時間の問題。

総じていうと、やはり最初に見た時とは、だいぶ感動が薄れました。あくまで見ている人に寄せた映画なので、ネタばらしがあった時には、時すでに遅しなんだけど、よく考えたらそれはないだろ、無理だろというのを感じてしまいました。
1番納得いかないのは、カイザーソゼが噂とは違いすぎて、自ら捕まり、顔も割れるという杜撰な計画をしていることかな。

でもサスペンス映画としては名作です。
ちなみにキント役のケビンスペイシーは、ブラッドピッド主演の映画、セブンの異常な犯罪者の役もやってます。
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