大学4年

叫の大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

カメラが横移動して鏡が映る、電気をつける、箪笥を開ける、全てがトリガーのように見えてずっとビクビクする。ピントを合わさずにいるかいないかだけで怖がらせるJホラーの教科書だった。どーせいないと思ってたら急にドアップでくる!!緩急がしっかりしたホラー。
屋上から飛び降りるシーンとかどうやって撮ったの??回路でも同じだが。

なんとなく黒沢清監督の幽霊論が見えてきたような気がする。幽霊に見つかるのではなく、自らが見つけてしまったのが悪い!!

普通にサスペンス映画としても最高の始まり。指紋からは刑事の疑いが出てきて、同様の犯行で殺人が次々と起こる。そこに現れる幽霊。色んな面白要素が交錯して飽きない!!最後けっこうなどんでん返しでしょ!!たしかに最初から刑事と女性の関係性がいまいちどっちつかずな感じだったけど、そういうことか!!って納得するしゾッとする。
ただ幽霊が出現するルールがいまいち分からない。見つけたらじゃないの??いや最後のタライからの襲撃は全員そっちから!?!て思ったんじゃない??世紀末感は回路そっくり

黒沢清監督作品の中でかなり好きな作品!
大学4年

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