やお

叫のやおのレビュー・感想・評価

(2006年製作の映画)
4.0
一言で表すなら難解、でも決してつまらなく自分好みでした。

開幕から女性が溺死という事件が発生し、刑事が調査していくうちに同じ手口の連続殺人が起こったり、自分の指紋などが残されていたり、それに赤い服の幽霊に付き纏われていたり‥という内容でした。

とにかく不気味で画面の荒さや雰囲気がとてもどんよりしており恐怖の表現や撮り方演出がすごく、他のJホラーとは全然違う怖さがありました。

事件が解決してもまた同じ手口の事件が起き、謎が謎を読んでいくミステリーストーリーが面白かったし、主人公の過去そして赤い服の幽霊は何かを知っているが本当に幽霊なのか?また幻覚なのか?モヤモヤやハラハラが最後まで尽きない映画でした。

赤い服の幽霊は普通に喋るしドアを開けたりヒーローのように飛んで行ったりと自分の中の概念をいい意味でぶち壊す幽霊ではありましたが、底知れないミステリアス感で妖艶さがすごくでも不気味で怖いというアンバランス感そして顔面が美しすぎる‥

びっくりやゾッとする怖さではありませんが、じわじわ来る怖さでシュールさとギャグの紙一重な作品でした。
やお

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