「私は死んだ。
だからみんなも死んでください」
そんなワガママあるか!
...アリでした、黒沢清なら。
陸で溺死という、謎の連続殺人事件を追う刑事・役所広司だったが、現場の指紋と自分のが一致して「え、俺やったの?」みたいになって、挙句アパートに堂々と幽霊出てきて、恐喝されて、その幽霊フツーに玄関から出てってもうパニック。
聞こえはトンデモ映画だけど、そこは黒沢演出!
引きで見せるグズグズの殺人シーンや、閉鎖的空間における動き・動線の巧みな演出、車移動のアレや、パラレルなワールドへの飛躍で、ちゃんと映画的オモシロさを維持してドン!うまい!こわい!もう一杯一杯...
ラストすんごいよ。