冷たい水のSNOWのレビュー・感想・評価

Blu-rayで再見した。
90年代のオリヴィエ・アサイヤス作品は非常に好き。

いわゆる「大人は判ってくれない」もので、アサイヤスの少年時代を投影した企画らしい。取り立ててドラマ性はなく、少年少女の鬱屈した日々が手持ちによるロングショットで淡々と捉えられている。

とりわけヴィルジニー・ルドワイヤンのニューロティックな演技、魅力が爆発していてもはや反則級だった。

明らかにこの辺から話が広がりそうなのにバッサリ、というラストの幕切れも刹那的でいい。