名もなき技術者

めぐみ 引き裂かれた家族の30年の名もなき技術者のレビュー・感想・評価

4.2
拉致被害についてあまり知らなかったが、時系列順に横田さん家族の活動をはじめとする拉致被害者家族の活動が描かれており、非常にわかりやすかった。太鼓は我々の心を鼓舞するだけだと思っていたが、この映画で用いられていた太鼓のbgmでは緊迫感や悲しみも表現されており、意外な一面を披露してくれた。
北朝鮮への怒りと拉致被害に取り組んでこなかった野中広務時代の自民党や社民党・共産党に対する怒りが湧いてくる。今もなお帰ってこない拉致被害者の死は納得いく説明ではないし、骨のDNA鑑定を行い実際にそれはおかしいという証明もなされている、それに対して答えるのは北朝鮮でしかない。そして、日本政府などに対しては、もっと早く動いていれば拉致被害者はもっと多く帰ってきたのではないのだろうかと思わざるを得ない。