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コララインとボタンの魔女のrensaurusのレビュー・感想・評価

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)
4.3
クレイアニメの中でも特にハイクオリティなモーションと、クレイアニメにしか出せない不気味さがどちらも楽しめる作品。

クレイアニメの実物ではあるがリアルではないという奇妙さは、子供の頃は特に怖かった記憶がある。また、クレイアニメのキャラ造形は人間の特徴を少し誇張した、クセのあるデザインが多く、好みを分けるがハマる人にはとことんハマるだろう。

かく言う自分も、その不気味さ目当てで視聴した人間である。お望み通りの不気味さに加え、ちょっとしたアイデアや映像美もあり、大満足の作品だった。

ストーリーとしては、周りに理想を求めると破滅をもたらすというようなもの。もっとシンプルに言えば、「お利口にしないと魔女に襲われて目をボタンにされちゃうよ!」とお子様にトラウマを植え付けるホラー映画だ。

子供向けと言えば子供向けなのだが、ホラー演出や親目線という視点はもちろん、ちょっとした伏線回収や無駄のない脚本、タイムリミットものとしての側面もあり、大人も楽しめる。

不気味で、怖くて、ハラハラして、最後には少しホッと暖かい気持ちにさせてくれる映画。
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