のどか

おっぱいバレーののどかのレビュー・感想・評価

おっぱいバレー(2008年製作の映画)
3.9
観始めた瞬間、昔観たことがあることに気付いた。どういう経緯で?全く覚えていない。
タイトルが衝撃的すぎてこの映画の存在は覚えていたけど、観たことがあったなんて。しかもストーリーちゃんと覚えてた。
男子中学生アホすぎて見てられなかったけど、くだらないことに夢中になって団結できるのって中学生ぐらいまでなのかなぁって。
これが高校生になると、スカした奴らが急増してこうはいかなくなる。
どういう気持ちで観たらいいのか分からないぐらいアホだけど、最後にちゃんと良い話になるのがすごい。
綾瀬さんの、寺嶋先生の人生を感じられるお芝居が大好き。
不器用さが愛らしかった。
彼女は常に一生懸命で、過去とも向き合うんだけど、あぁ、違うんだよなぁって。
思春期は男女間の考え方に差があるし、実際彼らは過去の生徒とは全然違った。
だから馬鹿正直にならなくてもよかったのにって。
でも、そこでズルい大人にならない真っ直ぐさが寺嶋先生の良いところだよね。ここで1歩前に進んだんだ。
この作品のテーマは決しておっぱいなんかではなくて、先生と生徒の絆だと思う。
こうやって繋がっていくんだなぁって。
大人のちょっとした言動や行動が、ずっと心に残ることってないですか?良くも悪くも。
私は良い影響を与えられる大人になりたいなって思いました。
あと、子どもに対しては絶対に嘘があってはならない。もちろん子どもに限らず誰に対してもなんだけど、その場の空気だったり立場上の力関係だったり、そういうのは言い訳でしかなくて、たったひとつの嘘で簡単に関係が壊れてしまう。
純粋だったあの頃の自分は、どこで消えてしまったんだろう?いつから自分の気持ちを隠して場の空気を読むようになってしまったんだろう?って考えると、大人なんてどうせ……って、大人に対して失望したときだと思った。
20歳っていう、子どもの頃の記憶や考えが根強く残っている年齢で観たからこそ、子どもの素直な良いところを守れる大人になりたいと感じました。
はぁ、なんでおっぱいバレーなんてタイトルなんだ。
全編バカみたいな話なのかと思うじゃないか。
街並みも素敵だし、アホ中学生のパートをどうスコアに反映したらいいかわからなくなるぐらい良い話だったよ。笑
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