サトル

おっぱいバレーのサトルのネタバレレビュー・内容・結末

おっぱいバレー(2008年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

肩肘張らずに楽しめるのに、だんだん熱くなって、最後は泣けるのがいいです。

バカな男子中学生たちが「寺嶋先生(綾瀬はるか)のおっぱいを見るぞ!」と意気込む青春活劇。
序盤はコメディとして楽しめました。

中学校を卒業したら、みんなで頑張る機会がないんだなと思う彼らを見て、こちらもしみじみ。
時代設定的には昭和40年代頃らしいのですが、音楽もニューミュージックな歌謡曲で、ストーリーに合った軽快さが楽しかったです。

試合のシーンだけは一転。

「こら!お前ら!誰が約束はなしだって言ったのよ!私は言ってないぞそんなこと。私は戸畑三中をクビになったって、あなたたちの先生なんだぞ!」から、円陣を組んで「いい。私のおっぱいを見るために頑張りなさい!」というセリフまで、本当に素晴らしくて泣けました。

城くんのお父さん(仲村トオル)が、「目的なんて別にいいんですよ。あいつらが頑張ることの素晴らしさを身をもって知ったんだから、それでいいんじゃないんですか」と言うシーンもぐっと来たポイントです。

寺嶋先生も自分の目的に向かっていて、生徒に誠実さを見せるという点で成長している点がよかったです。
人生はPDCAの連続だなと思います。
教師を続けると言ってくれたのも嬉しかったです。

バカな男子中学生相手だからこそ、最後の電車のシーンで「元気でね!いい男になれよ!」って寺嶋先生のセリフがより刺さりました。
自分も言われたい。

ふと、中学時代の恩師(女性)を思い出しました。

サクッと楽しめてきっちり泣けるので、今のところは今年観た作品の中で一番の満足度です。

生徒の名前がわかりづらかったので、そこがわかるともっとよかったかもしれません。

余談ですが、綾瀬はるかが全編にわたってかわいい。
サトル

サトル