浜一

砂の器の浜一のレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
3.5
★何とも旅に出たくなる映画であった。丹波哲郎演じる刑事が捜査の為に秋田やら出雲やら伊勢やら全国を廻るのだが、現在と違って新幹線が日本のあちこちを走り回っている時代ではないので、それぞれの土地のローカル線やバスを使ってエッチラヨッチラ巡っていく。それが旅情を誘って堪らないのだ。これは脚本に山田洋次が参加しているからだろうか。寅さんに日本中を旅させ日本の原風景を捉えてきた山田洋次ならではだろう。
★名作ではあるが、都合の良い展開がちらほら。新聞のコラム欄の記事を読んで事件との関係を察する場面があるが出来すぎと思った。刑事の直感って奴なんだろうか?
浜一

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