おとりさん

砂の器のおとりさんのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何度目かの視聴。
映画だけでなく、ドラマ化されると必ず見ちゃうほど、思い入れのある作品「砂の器」。

いわずと知れた松本清張の代表作の一つ。
清張は、亡くなった父が愛読してた作家なんです。

原作にあるミステリーの要素(犯人探しの行程、奇天烈トリック、主要な登場人物など)をかなり大胆にはしょってますが、結果は抜群。
作曲家となった息子と彼をおもう父親の関係がクローズアップされたことで、作品の持つ叙情性が伝わりやすくなってます。

ロケに1年かけたという日本各地の美しい風景と、ドラマチックなテーマ曲が盛り上げる終盤は、映画の醍醐味を味わえる素晴らしさ。

邦画に興味がなくても一度は見ておきたい作品だと思います。