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砂の器のnomanのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

アリバイづくりも戦後の混乱などが使えて、この時代の推理ものはやはり面白い。
令和の今にはできないことばかり。
ほとんどがスマホと監視カメラとインターネットと監査でおわってしまう。
今から見ると血液型だけじゃ不確定すぎて怖い。
正直現代日本からすると、あそこまで親子愛を押し出されることにはひっかかる。
病気の親が子供を連れて物乞いをして旅をするなんて虐待と言われるだろうし、子供が親を責めるかもしれない。
儒教的な価値観がどんどん薄まり、親であることが大変になってきた。
良い時代になったのだろうか。
最後の「形は変われど親子は宿命だ」的なセリフは、五十年(!!)たった今でも普遍的な名台詞だ。
wikiを見ると黒澤明などいろんな名監督にダメ出しされたり意見されてておもしろかった。
昭和の日本の四季って本当にきれいだよなぁとしみじみするけど、若者はどう感じるんだろう?
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