ゆず塩

砂の器のゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ:殺人事件が起こり、事件を追う刑事。手がかりは、被害者が直前に若い男と会っていたこと。2人が東北弁で「カメダ」と口にしていたことだけ。操作は難航し、事件の担当は警察庁に移され、刑事は担当から外れてしまう。】

物語後半は事件の解説だけなんだけど、ドラマチックで面白かったかな。
犯行手口を語るんじゃなくて、犯人たちの過去を語ってるんだが。それが良い。
セリフ無しで、音楽と演技だけで語るのが名シーン・名演出なのでしょうなぁ。

【テーマ:差別】
差別とか偏見についてはラストまで出ないんだけどね。
でも、ラストの回想が強すぎて。

【その他】
中盤で刑事さんが誰の何を調べているか分からない所があった(役所とか大阪とか、映画館で調べてるところ)。
観客に情報が開示されてないから分からないんだけど、見落としたんじゃないかと思って混乱した。
あっちこっち行ってるしね。(全国ロケなのか?)
でも、映画だから気にならないのか。流れていくし。
漫画とか書籍だと、見落としかと思って戻っちゃいそう。
明らかに観客に見せてない描写があるなら、「見せてくれないのね」って思いながら読み続けられそうだけど。

犯行動機が実は、難しい。
口封じなんだけど、被害者はそれを脅す様な人じゃない。
脅したのではなく、「父親に会え」と迫ったから殺されたわけで。
まぁ、口封じなんだけど。
被害者の真面目さがアダになった形で殺されている。
……口封じなんだけど。
「父親に会え」と迫らなくても殺されたのかな。少し気になる。

あとは……証拠品は燃やそう。って少し思った。
わざわざ電車からそんな捨て方する!?
と、疑問。もし、燃やされたら捜査続かなかっただろうけどね。
(重箱の隅を突いてるだけです。)
ゆず塩

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