まみこwith餅さま

砂の器のまみこwith餅さまのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一世を風靡した社会派の松本清張作品の映画化とあって、

当時大人気で多くの方が観た『砂の器』

超久しぶりの視聴です。

やはり印象的なのは、

捜査の主軸、今西警部補の頼もしい姿!

補佐する若き熱血漢、吉村巡査の真っ直ぐな姿勢!

封印したい過去に追い詰められる天才音楽家、和賀の冷たく端正な表情!

……ですね!

父子の愛情、無私の善行、権力の渇望等等、

善悪が混沌と絡み合う事件を背景として響く、

壮麗な楽曲が素晴らしいです!

冒頭、テーマ曲が流れるだけで落涙してしまうパブロフ効果!

昭和の刑事モノ特有の、炎天下の聴き込みに流れる汗💦

丹波哲郎の圧倒的な存在感と

森田健作の軽やかさがうまくマッチ!

ナイスバディでした!

熱く濃厚な時代の空気と共に、

今も心に迫る映画のひとつです。


✨✨✨🌻✨🌻✨🌻✨🌻✨✨✨

📝登場する親子の姿から思ったこと📝

我が子を連れて放浪する父親の愛情と

対照的なのが

和賀の愛人が流産するショッキングな顛末。

映画から少し離れた一般論ですが

できるだけ早い時期に

男女ともに、子供の生命について

教育や広報で前向きな姿勢を伝えるべきだと思いました。

生命が宿った時点で

父親になり、母親になること。

その生命やパートナーを支え育んでゆく

大切さと、幸福な在り方について…

生き方は人それぞれで

子供を持つ持たないは自由だけれど

この世にあらわれた生命に対する責任は

男女同等にあるはず。

(もちろん犯罪行為による結果は別ですが)

母性ばかりでなく、

父性についても言及してほしいと思うことが多いです。

今はだいぶ素敵なお父さんが増えてますが、

やはり、まだまだ無責任なケースはあり、

根幹の意識改革が必要だと感じます。

男尊女卑が当たり前の中で育った身として、

和やかな家庭をつくろうとする男女双方の努力こそが、

幸福の礎だとしみじみ感じる次第…🥺