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砂の器のListenerのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
3.9
格調高い雰囲気がありつつも、ウェルメイドというよりはエモーショナルな映画だった。例のシーンではやっぱり涙が出るんだけど、事件の経緯や動機がなかなか説明されないから、頭が?になりながら涙を流すという不思議な経験だった。もう少し深みがあった方が好みだ。

事前情報ゼロで観た人は、ハンセン病が急にフォーカスされる展開を受け入れられたのだろうか。全国あちこちの風景が出てきたが、なかなか旅行に行けない人に向けたサービスのようなものがこの頃にもまだあったのかな。

本作の笠智衆もやはりジジイだったが加藤嘉のジジイ度もなかなかだった。
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