喜連川風連

砂の器の喜連川風連のレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.0
紙のメモ。
資料の問い合わせ。
地図屋さんでの照会。
長距離夜行列車による移動。
レトロな駅舎。

一人一人の人間に役割があり
1つ1つがパズルのようにはまっていって気持ちいい。

映画の意図するところではないが、
IT革命で失われた人間の身体性を感じた。
スマホでレンタカー予約して、googleマップで調査して、過去のツイッター漁るのは、確かに楽かもしれないが、面白くない。
金をもらうために体を動かしていたのが、今では金を払って体を動かす。
人間は自身が思ってるほど、合理的じゃない。体験型観光など合理的じゃないが身体性を持ったコンテンツが逆に流行る時代となるかもしれない。


リアリズムを持って、その時代に存在していたものが、時代の流れとともに、それ自体がファンタジーに見える。
タバコをそこらじゅうで吸ってる風景もそう。


内容について
方言のトリック。
殺害の動機。
切なくも、鳥肌が立ちます。

国鉄型電車が数多く登場。
鉄道ファンも必見の映画。
喜連川風連

喜連川風連