通りすがりのアランスミシー

砂の器の通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.8
監督・野村芳太郎、脚本・橋本忍、原作・松本清張というゴールデントリオの最高傑作。
字幕による情報処理の巧みな脚本、大胆なズーミングと移動撮影を使ったダイナミックな演出、歯切れのいい編集。
当時の日本映画がいかに高いレベルに達していたかよくわかる。
白眉はクライマックスの回想シーンで、セリフが一つも無いのに胸に迫ってくる。
これこそが演出で、映画だと思う。