原作小説は推理小説然としている。
つながりのなさそうな事象同士が、ある境目から不可逆的に結びつき一つの大きな像となっていく、というまさに推理的快感が原作の魅力たちの先頭を走っている印象。
しかし、映…
格調高い雰囲気がありつつも、ウェルメイドというよりはエモーショナルな映画だった。例のシーンではやっぱり涙が出るんだけど、事件の経緯や動機がなかなか説明されないから、頭が?になりながら涙を流すという不…
>>続きを読むラスト30分に全賭すれば映画はなんとかなると証明された1作 という事実が再見することで明らかになったのは悲しいよね。
とはいえこれだけ圧倒される物量で攻めてこられたら問答無用で褒めざるを得ないよね、…
「日本映画史に残る名作の1本」みたいに言われる本作。観ていて「?」ってなった。
野村芳太郎監督の作品とは相性が悪いのもあるが、作劇の緩さ、ポンコツさに驚く。
さすがにドラマが薄いのだ。
冒頭の秋田…
ミステリ小説およびミステリ映画の傑作として特に有名なのでこれまで2.3回視聴を試みたけど、冒頭の東北地方における聞き込みのシーンでほとんどセリフが聞き取れないことのイライラと森田健作(元千葉県知事)…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
作品の前半、刑事が捜査するために日本各地を列車で移動してるのが、風景の撮り方も相まって本当に良くて、自分も列車で旅とかしたいな〜なんて思った。
それが終盤、和賀親子がハンセン病による差別によって日…
・一つの殺人事件をめぐるサスペンスリードの話から、大衆による根拠のない噂の残虐性、親子の話、ハンセン病を巡る差別など社会的なテーマへ結実していく。
・序盤から今吉が鉄道やバスを使って全国各地へ赴き調…
橋本プロダクション