「裏マリリン•モンロー」「ボンデージ•クィーン」など多くの異名で呼ばれ絶大な人気を誇った伝説のピンナップ•ガール"ベティ•ペイジ"の半生を描いた伝記作品。
本作がベティ•ペイジを一般的な"セックス•シンボル"としてのイメージに縛られずに"1人の女性"として描き出せたのは、監督を務めたメアリー•ハロンの女性としての視点があったからこそなんだろうなぁ。
全編に散りばめられた50年代らしい演出や音楽の味わい深さもさることながら、ベティを演じたグレッチェン•モルの魅力には眼を見張るものがありました。
55年に起きたポルノ反対運動によってモデル業界から姿を消してしまった彼女だけど、その天真爛漫な笑顔と美貌が当時どれ程の人々に愛されたのかを考えるとやはり寂しいものを感じます。
映画としては盛り上がりに欠ける少々退屈なものではありましたが、今なおファッション、ポップ•カルチャーに多大なる影響を及ぼし続けるベティ•ペイジとはどのような人物なのかを知るには結構良い作品なんじゃないかな?