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今宵かぎりは…のkyokoのレビュー・感想・評価

今宵かぎりは…(1972年製作の映画)
3.8
年に一度の聖ネポムク祭、この一夜に限り、召使と主人はその役割を交換する。
てっきり貴族たちが召使のコスプレしてかいがいしく働くのかと思い込んでいたら、召使たちを饗宴のテーブルに座らせての大余興大会だった。
『瀕死の白鳥』で踊るクジャク、なんにも降りてこない降霊式とぐるぐるバイオリン。
先に『ラ・パロマ』を観てしまったので、服毒寸劇に一瞬混乱した。
これはもしや罰ゲームなのか?と思うほどに召使たちの顔が一ミリも動かない。
シュールすぎて笑いがこみあげてきたのだけれど、誰も笑ってないし、そもそも両サイドはお眠りになっていた。

今作ったらもっと過激な絵面になりそうだけど、この「意味がありそうで何もない」感じが無性にハマる。

イングリット・カーフェンの歌がやっぱり好き。
「えっ28歳!?」だったけど。
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