塩湖

今宵かぎりは…の塩湖のレビュー・感想・評価

今宵かぎりは…(1972年製作の映画)
4.5
デュラスとリヴェットが渾然一体となったような世界観で、限りなく死に近い生の状態を延々と見せられることの喜びがずっとあった。しかし長編一作目の時点で色々と完成され過ぎていて可笑しい。タイトルバックの木々に囲まれた洋館を覆う光と影のバランスが不穏で「絶対なにかいる」と嫌でも思わせる。からの召使たちによる時空を歪ませるほどのスロウな動作にしてやられた。また、ミュージカル映画としてなんとなく楽しげなひとときが多々あるのは全くの予想外だった。楽しかった。
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