ダニエル・シュミット監督長篇デビュー作。貴族とその従者の役割が逆転するとされるとある一夜を描く。
生気のなく無機質で、理路整然にして奇妙で、演劇的にして映画的と呼ぶしかない空間。ダニエル・シュミットの「エグみ」が濃縮された異次元の90分であった。初期の同監督作品を見るのは初めてだけれど、「ヘカテ」や「ベレジーナ」は相当一般大衆向けであることがわかる。
35mmフィルムで鑑賞したけれど、願わくはダニエル・シュミット監督作のデジタル・リマスター版特集をやってほしい…!déjà vuとラ・パロマを見たいです…