ダイナ

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のダイナのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃テレビに齧り付いて夢中になった傑作を見返しました。今観たら…というガッカリ感を感じることなく、アクション・ストーリー展開の懐かしさと忘れていた部分や昔は注目していなかった部分(特に考古学トーク)の新鮮さ相まって今でも夢中に完走!なんといっても序盤からそこらの映画のクライマックスが連続で盛り込まれた息もつかせぬ豪勢な展開には「まだ20分!?(←ボート着水)」と驚嘆。グロテスクな晩餐の吐き気を催す感じが堪らなく、虫の大群の悍ましさ、グロすぎずともエグいシーンの緊迫感(心臓鷲掴みはトラウマでした)、やっぱこれでしょーと言わんばかりの石壁ボタンとトラップルーム含め舞台や小道具の雰囲気・ルックが作り出す世界観が素晴らしい!。スリルとコメディの絡め具合が絶妙でムラムラしてるウィリーと深刻なインディのすれ違いや、罠部屋のウィリー「入れて!」ショート「出して!」の掛け合い、またスイッチ作動させちゃう所の流れは今でも笑えます。

ショート少年がインディの真似して手のひら合わせたりしてね。はいクソ可愛いですと。喜怒哀楽が激しいウィリーがフルーツかぶりついてすぐにウキウキになっちゃったりね。はいクッソ可愛いですと。インディとウィリーが駆け引きして2人とも鏡で見出しなみ整えちゃったりね。はいクッッッソ可愛いですと。この冒険家マセガキわがまま女のトリオ堪らねえですわ。改めてショート少年に注目すると結構活躍してるんですよね。主人公の引き立て役に収まらない良い助手や…。

インディ闇落ち!?ショート奴隷落ち!?からの松明覚醒!!!尊敬する師を助けたいからこそ攻撃するという勇気に感服。ウィリーとキス、ショートとハグで安堵するも束の間奴隷達が自由を目指して大参戦のカタルシス(悪辣な印象の晩餐テーブルの食器が蹴飛ばされて宮殿から雪崩の如く溢れる子供達が良い!)からのインディvs中ボス&ショートvsシン。子供には子供をぶつけるというフェア感が良いですしインディとショートのパンチがシンクロして映される所の師弟感!そっからてめーら大好きトロッコだあああ!!!!スピード纏う激狭戦闘空間での敵との混戦からの洪水が押し寄せての吊橋。一難去ってまた一難どころか二難三難押しかけてくるクライマックス。序盤も詰め込みまくって最後も詰め込んで胃もたれますよこんなん。文章に起こしてみると冒険物の美味しい要素が大量に盛られていることに気付かされます。

悪しきモララムとインディの対比が決着の仕方で明確に表現されました。サンカラストーンに裁かれたと言っても過言ではないでしょう。(インディが持つ瞬間に石の熱が冷める原理は…なんつーか…神秘的なあれでしょう)王道な大団円。これ毎年流せよ金ロー。

本作見返したきっかけは同じ人がツイッター上でわんさかいらっしゃいますが2023年3月大注目の男の1人キー・ホイ・クァン。エブエブはどハマりはしなかったもののアカデミー各賞総舐めに納得の良作でした。なんといっても助演男優賞に輝いたキー・ホイ・クァンがハリソンフォードとハグした時なんかね。もう本作フラッシュバックして花粉症で疲弊しまくった眼球がやべえのなんのって。
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