七沖

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説の七沖のレビュー・感想・評価

4.4
〝スティーブン・スピルバーグの冒険ロマンが世界を駈ける!この夏=君は冒険者(アドベンチャーヒーロー)!〟
時代を感じるキャッチコピーだ。
個人的には、この作品が一番「ザ・冒険!」という感じがして好き。

最初から終わりまでずっとアイデア満載の冒険活劇!
前作と打って変わって、考古学や謎解き要素を薄めてエンタメに全振りした作品という印象だ。
冒頭のクラブ・オビ=ワン(名前!)での乱闘からしてもう面白い。ダイヤと氷が紛れてしまってヒロインが叫ぶシーンには思わず笑った。

インディの相棒が少年というのも良かった!彼があの「エブエブ」のキー・ホイ・クァンか!
この作品はインディ含めて陽気なキャラが多くて、地下に広がる魔宮のグロテスクさと良いバランスをとっていたと思う。
けっこう暴力的な表現も多くてそれらが苦手な人もいると思うが、前向きすぎるキャラとトンデモアクション、そして地下から吹き上がる炎の感じも含めて、やたらとエネルギッシュな作品だ。

本作一番の見どころはやっぱりトロッコ!「そうだ、トロッコでインディをチェイスさせよう」と考えた人は天才では。…と思って調べてみたら、このアイデアはジョージ・ルーカスによるものらしい。どうりで!
そして、トロッコで逃げ切れたと思ったらすぐに新たな危機が襲い掛かって来るテンポの良さ!
最後はしっかり大団円で終わり、キャッチコピーのようにインディと一緒に冒険したような気分にさせてもらえる映画だった。
これは夏が来るたびに定期的に観たい!
七沖

七沖