エソラゴト

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説のエソラゴトのレビュー・感想・評価

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『ターミネーター』シリーズ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ
そして、
『インディ・ジョーンズ 』シリーズ

1980年代、多感な10代に映画館で映画を観ることの面白さや楽しさといった醍醐味を教えてくれたのは上記3作品のシリーズ物。しかしながら通算鑑賞回数も他2作に比べ段違いに多いはずのこのシリーズだけが何故か頭の片隅の更に奥の方に追いやられてしまっているのは、きっと2008年に観たシリーズ4作目『クリスタル・スカルの王国』のせい(笑)

物語のっけからガガ様がちょっと前にカバーした「エニシング・ゴーズ」のド派手なコーラスラインから幕が上がり、スピルバーグ流007様式美、カーチェイス、スカイアクションと序盤はハイテンションで畳み掛ける。

中盤は本来の姿である考古学者ジョーンズ博士の面目躍如でもある未開地への探検シーン。終盤は再びトロッコや吊り橋を使った正にジェットコースター&クリフハンガームービー。最後まで息つくヒマの無い怒涛のアクション&アドベンチャーな内容。

ところで今作『魔宮の伝説』は他の「インディ」シリーズとは一線を画しているように見える。他作品では1作目『レイダース』のキャラであるマリオン、マーカス、サラーの再登場やセルフパロディーシーン等もあったり、敵役もナチスやソ連だったりするのに今作は得体の知れない謎の邪教集団。

時代設定が『レイダース』の1年前だからかもしれないが、シリーズ2作目でいきなり番外編やスピンオフ若しくはエピソード0の様相を呈していて、シリーズ通して観ると他作品と何の関連性も無く何だか浮いた存在の不思議な感じの作品になっている。

主演のハリソン・フォードも公開当時42歳とは言え脂の乗ったキレッキレの躍動感溢れるアクションや男臭さを醸し出していて、劇場鑑賞時「そうだ、自分も考古学者になろう!」と厨二病丸出しの浅はかな考えを起こさせる程の魅力が満載!

前述の4作目『クリスタル・スカルの王国』でかなりガッカリさせられたので、新作は期待値低めで鑑賞するつもり(涙)