「インディ・ジョーンズ」シリーズ第2作。
ナンバリング的には第2作と言いつつ、前作から作品内の時代設定が逆行しているが、これは本作が前作の「前日譚」としての位置づけであるため。
ボンドガールならぬ”インディガール”は、本作の監督を務めたスティーヴン・スピルバーグの現在の奥さんであるケイト・キャプショー。
そしてインディの相棒を務めるは、日本でもつい先月公開された『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で数十年ぶりの俳優業へのカムバックを果たし話題となった、当時まだ13歳のキー・ホイ・クァン。
✏️正真正銘のクレイジーだよ
前作と同じく本作も鑑賞するのは約10年ぶり。
その影響で内容をだいぶ断片的にしか覚えていなかったんだけど、クァン演じるインディの相棒・ショーティーがこんなに活躍していたとは。
いきなり作品の評価とは関係ない横道に話がそれるようだけど、本作の公開からおよそ40年後に、こんなに小さかった子どもがアカデミー賞で助演男優賞を受賞するなんて誰が想像できただろうか…
劇中、ショーティーが活躍するシーン、特にカンフーを駆使して敵をやっつけるシーンはなぜだか目頭が熱くなってしまった。
「エブエブ」でクァンがマルチバースを救うことができたのは、本作があったからこそに違いない(?)。
さて作品の評価に話を戻すと、本格的なアクション・アドベンチャーシーンに遷移するまでの一連の会話劇はテンポが悪く感じ、まだまだ退屈さを覚える。
だがしかし、子どもたちが強制的に労働させられていた炭鉱でのアクションシーンに突入して以降は、今見たとしても鑑賞に耐えうるハラハラ感あり。
前作では元恋人のマリオンのみがインディの活躍をサポートしていたが、本作ではショーティーとウィリーの二人がいる。
子どもながら勇敢に大人たちに立ち向かうショーティーと、さんざ悪態をつきながらも最終的にはインディと結託して戦うウィリー。
敵と戦う見方陣営が増えたことにより物語の厚みが増しているし、「か弱い女性と子ども」という、映画作品において足枷になりがちなポジションの人物がいるハンデをうまく利用して難局をくぐり抜けるインディの姿は必見。
ただウィリーに関しては劇中キャーキャー金切り声をあげまくるし、虫がイヤだクサイのがイヤだとワガママ言いたい放題。
「映画で観客からヘイトを集めがちなウザキャラ」の特徴をコンプリートしている人物のため、ここらへんは好き嫌いが分かれそうなところ。
そのほかコメディシーンに関しても前作よりパワーアップしている印象。
80年代コメディ映画の”お約束”をしっかりと回収し、我々の笑いを誘ってくれる。
☑️まとめ
とにかくインディよりも、クァンの活躍する姿が嬉しかった約2時間。
ちなみにケイト・キャプショーとスピルバーグ監督は本作で知り合い、結婚にまで至ったらしい。
…カントク、やることやってますね。
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃♂️テンポ:★★★☆☆
🎬2023年鑑賞数:46(18)
※カッコ内は劇場鑑賞数