この作品の存在を知ったのはたぶん84年版『ゴジラ』が公開された頃だったと思う。
それから機会があれば観たいと思いつつ、今までそれが巡ってくることはなかった。
今回実に40年経過しての初鑑賞。
ありがとう、アマプラ。
54年版の『ゴジラ』の再編集+追加撮影で作られた作品であることは知っていたが、思っていた以上に原型を留めていたことにまず驚いた。
水爆実験云々に関してはやはりあちらのお国事情もあってか薄めではあったが、原水爆以上の兵器となり得るオキシジェンデストロイヤーの使用を巡る芹沢博士の苦悩などはしっかり描かれていたのは良かった。
ただ、それならば日本版のままでいいじゃないかという答えに帰結するのもまた確かだろう。
とは言え、邦画の傑作を世界に知らしめる切欠になった作品という意味で功績は大きい。