猿山リム

スペースボールの猿山リムのレビュー・感想・評価

スペースボール(1987年製作の映画)
2.6
 先月スターウォーズの4・5・6を鑑賞し、1の前に観ておきたかったこのDVDが倉庫の奥に隠れていて探すのに手間取りやっと鑑賞。
 スターウォーズの初期物のパロディ…ではあるが、単純に元ネタをちゃかしているわけではなく、オリジナルストーリーの端々に映画の小ネタを詰め込んだ流れ。

 愛のない結婚を嫌い王女が結婚式から逃亡…は、ひとり「卒業」な気がしなくもない。
 その惑星の大気を奪うために、スペースボール星人が巨大宇宙艦で・・・。
 借金を抱える宇宙の運び屋が、王の依頼で姫の救出に・・・。

 ドタバタコメディ。
 一応、スターウォーズ以外にも元ネタ映画はいくつかあるけれど、映画ファンじゃなくても知っているレベルの有名なシーンが元ネタなので、そんなに身構えなくても平気な気もする。
 日本のアニメや特撮によくある展開も確認できたんだけど…そう意識していたのかはわからない。

 昔の映画ではあるが、監督の音声解説はついている。
 ・・・が、知りたい元ネタ情報的な情報はあまり多くない印象で、身内を褒めるだけの一番退屈な路線で・・・。

 時折顔を出すメタ構造とか結構好みなネタも多く、パロディに固執しないコメディに好感。
 見失った敵を探す方法は画期的。
 昔の洋画ではあるが、お色気展開は希薄(おっぱいなし)。

 しょうもなさそうな割に、ちゃんとしっかりした内容に拍手。
猿山リム

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