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王子と踊り子のCinemanのレビュー・感想・評価

王子と踊り子(1957年製作の映画)
4.0
『王子と踊子』
ローレンス・オリヴィエ監督 
1957年公開
鑑賞日:2023.01.21 U-next

【Story】
1911年6月。
カルパチア王国の若き国王ニコラス8世(ジェレミー・スペンサー)とその実父で摂政であるチャールズ大公(ローレンス・オリヴィエ)はジョージ5世の戴冠式に出席するためにロンドンにやって来た。
英国外務省が接待で連れて行ったミュージカルで大公はちょい役のアメリカ人女優エルシー(マリリン・モンロー)と出会い一目惚れする。

カルパチア大使館の食事会に招待されたエルシーは大公の下心を見抜いて逃げ出そうとするが高齢の無邪気な皇太后に気に入られ王侯貴族に混じって戴冠式にも列席することになった。
大公の息子である16歳の国王は国の民主化を図るために、父親から政治の実権を奪う謀反を企てていた。
大公はその計画を見抜き、常に国王を監視している。

天真爛漫なエルシーは父子の話し合いで問題を解決させるため冷え切っている国王と大公の仲を取り持ち始める。
無邪気でセクシーなエルシーに翻弄されながらも大公はエルシーに惹かれ2人は熱い一夜を過ごす。
翌朝、浮かれた様子の大公は国王に対して父親としての愛情を率直に示す。
大公は帰国にあたってエルシーを連れて行こうとするが、それを知ったエルシーは立場をわきまえ、やんわりと辞退する。
大公とエルシーは互いに想いを残しながらも穏やかに別れる。大公を見送ったエルシーは、大公や皇太后、国王から授かった記念の品を大事そうに抱えて大使館を後にする。
(以上Wikipediaより)


【Trivia & Topics】
*マリリン・モンロー。
これほど可愛らしい女性(女優)は稀だ。
妖精と妖艶が同居している。表が幼女で裏が魔女だけど実はメビウスの輪でいつの間にか裏表が逆転している。
そう思わせる稀有な女性なんです。
こんな素敵な女性が目の前に現れたら人生棒に振ってもいいと思う男は山程いるだろうな困ったことに。
この映画は物語を楽しむのではなくマリリン・モンローがどれだけスクリーンの奥から見つめてくれるか、どんなシャレた会話をするのか、どんな流し目をするのか、どんな仕草をするのかを満喫するための映画です。
全編白いタイトなドレスを着た31歳のマリリン・モンロー。
117分間ひたすら追うだけでこんなにウキウキさせてくれる女優は他にはいない。


*18ヶ月後。
この作品公開からしばらくモンローは休養をとり次の作品の撮影に入りました。
『お熱いのがお好き』です。
トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローの3人がじゃれ合う大笑いできるコメディーの傑作。
今までに2,3回は観ています。
『お熱いのがお好き』でもモンローは監督のビリー・ワイルダーと撮影現場で散々やりあったそうです。


【5 star rating】
☆☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:見事な作品
☆☆☆☆ :面白い作品
☆☆☆  :平凡な作品
☆☆   :残念な作品
☆    :退屈な作品
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