笹川パンダ

ワン・プラス・ワンの笹川パンダのレビュー・感想・評価

ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)
4.1
ゴダールの商業主義決別宣言直前の作品で完全に転換点に当たるこの作品は大変観るのがつらい作品である。当時のローリング・ストーンズの様子がかなり克明に記録されている点は凄いのだが、政治に関するフィクション部分との関係性を見出すことが困難であるためだ。
2つの交わらぬ線がほぼ交わらぬままに終わっていく。分断されたものを分断されたままに繋ぐことができるのも映画なのだ。その試み自体はおもしろいのだが。
政治に関しては引用によるのみだろうが、それを映画的に表現するための試行錯誤がまだ為されていないのかも。
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