ひろりこ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのひろりこのレビュー・感想・評価

4.1
鑑賞記録&感想
☆トム・ハンクス、サンドラ・ブロック共演作品🌿

☆2012年度 第84回アカデミー賞・作品賞ノミネート。

☆全米で絶賛された、ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説が原作。

〜あらすじ〜
物語は、ニューヨークに住む少しばかり繊細で生きることに不器用なひとりの少年の心の通して描かれる。11歳のオスカーは、9.11のテロで亡くなった父親の遺品から、一本の鍵を発見する。その鍵に父からの最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探し出そうと、ニューヨークの街に飛び出したオスカーは、同じく悲劇で愛する人を失った経験を持つ、さまざまな人々とめぐりあう。彼らの助けを借りて、オスカーは自分を取り巻く、危険と喧騒に満ちた世界に立ち向かう勇気を与えてくれた、大切な人との絆を深めていくのだった。

皆さん、あの2001年9月11日の朝を思いだしてください。

今から約20年前の朝、テレビをつけて目に入った光景は一瞬、ふざけたフェイクニュースか新作映画の紹介なのかなと。しかし違った。いまアメリカ・ニューヨークでリアルタイムで起きている実際の映像だと次第に気づき、とても驚愕したのを今も鮮明に覚えている。

ナイーブだけど勇気と強い信念を持ったオスカー役を演じたトーマス・ホーン少年のとても繊細な熱演に心を揺さぶられました。
そして、この子の非凡な演技力に素晴らしい才能を感じましたね。

無差別テロにより愛するパパを突然、訳も分からないまま失った深い悲しみと喪失感にそれまでは当たり前のありふれた日常も恐怖に感じるようになってしまう…痛いほど伝わってきます。
でも人は悲しみを自分なりに乗り越えて前に進んでいかなければならない。

父親役のトム・ハンクスや母親役のサンドラ・ブロックの息子を本当に心から愛している気持ちが伝わってきて、切なくも愛に満ち溢れています。
そして、温かな伏線もいい。
間借り人のおじいさんがとても素敵な人だったな。

邦題『ものすごくうるさくてありえないほど近い』
ニューヨークの街はとても騒がしい、でも探しているものはすぐ側にある。なんて素晴らしいのだろう。

2,977名もの人々が犠牲になった9.11を忘れない💐
皆さんにもずっと忘れないでいて欲しい。

そして、🇺🇦ウクライナの人々にも祈りを捧げていただけたら幸いです🕊
ひろりこ

ひろりこ