おじぎちゃん

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのおじぎちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
たぶん周りの人間にとっては扱いづらい少年。少年自身も生きづらさを感じていそうだが父親はそんな少年の1番の理解者でウマが合う。少年は父親を尊敬し、大好きでたまらない。そんな少年が9.11で父親を亡くしてしまう。
その後父が残した鍵を巡っての謎解きのようなNYを駆け回る旅が始まるのだが、いろんな人と出会うその様子が面白い。途中から謎の間借り人も旅に加わり、ますます面白くなる。
一方父を亡くした辛さから母親にはつらく当たり、言ってはいけない言葉を言ってしまう。あんなことを言われたら普通の母親だったら落ち込み、気力を失ってもおかしくないと思う。実際旅の途中は母親は全く出て来なくて「あんなに毎週末家を空ける息子に何も言わないんだろうか?」と思っていたらラストの感動ですよ‼︎
とにかくお話の持っていき方が意外性があり、感動があり、素晴らしかったです。
おじぎちゃん

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