たかあき

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのたかあきのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

天才子役
泣ける映画、というよりは
観終わった後は切ない、虚しい気持ちをズシンと置いていかれた感じ。

472人のブラックさんを訪ねて行くうちにオスカーが本当の思いをぶちまけるシーン。
6回目の父親からの留守電をオスカーが取ることが出来なかったこと。同時にビルが崩壊して行くシーン。オスカーの言う通り、父親もオスカーがそこにいるのを分かっていたんでしょう。それに対し許しを請う彼の姿に、行き場のない、やりきれない気持ちで胸が苦しくなる。

父親がWTCの中で一体どのような状況だったのか。きちんとした描写が描かれないで、電話の音声のみにしたのも、観る側に父親がどんな過酷な状況で家族に愛を伝えたかったのかを想像させるための工夫だったのか。

愛に溢れた映画でした。
たかあき

たかあき