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梁山伯と祝英台のdiesixxのネタバレレビュー・内容・結末

梁山伯と祝英台(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

中国版ロミオとジュリエットとも言われる有名な悲恋物語の映画化。
学問を修めるために男装して進学した祝英台は、知り合った梁山泊と意気投合。兄弟の契りを交わす。少女漫画などにもしばしば描かれる男装学園ラブコメの原点…なのだが、梁山泊の方も女性が演じているので、建前上は男性同士として振る舞う男女の恋愛模様を、女性同士が演じているという二重、三重に倒錯した状況がうまれ、不思議な鑑賞体験ができる。
黄梅調と呼ばれるミュージカルスタイルで、せりふのほとんどは歌で表現。本作のヒットで香港映画全体で流行したという。終盤の愁嘆場は少し冗長さを感じだが、主演二人の歌唱力と美しさ、楽曲の完成度で見せきる。
セットと衣装も目を見張る完成度。ショウブラザーズのスタジオシステムの力を見せつける画面だが、実際はかなりの突貫スケジュールだった。
第二班の監督はキン・フー。撮影は西本正。ラストシーンの特撮は円谷英二が担当。
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