あんがすざろっく

誰かに見られてるのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

誰かに見られてる(1987年製作の映画)
3.0
リドリー・スコット監督作5作目。
デビュー作から剣劇、SFと、今現在でも監督が得意とするジャンルから離れ、初めて挑戦した現代劇です。

まずオープニングの空撮が素晴らしい‼︎さすがリドスコ。
そして、バックに流れる「someone to watch over me」。歌うはスティング。
この曲自体はずっと昔から知っていて、オリジナルはジョージ・ガーシュインが1926年に発表しているナンバーです。
数多くのアーティストがカバーしていますが、僕は多分スティングバージョンを一番よく聴いているかも。
そう、一番素晴らしいのはこのオープニング。


作品の中身は、何とも宙ぶらりんな印象。
御大頑張っておりますが、畑違いなジャンルに足を突っ込んだ感も否めず、ちょっと早すぎたかな。
一番印象強かったのは、トム・ベレンジャーが奥さん役のロレイン・ブラッコにガチで殴られるシーン。あのシーンだけ、いびつにリアルで、マジで痛そうで、思わず笑っちゃった。
これはこれで、珍味ではありました。



ちなみに。
主題歌の「someone to watch over me」は、邦題では「誰かが私を見つめている」や、「優しい伴侶を」等で知られており、足長おじさんや、夢に見る理想の男性を歌っているイメージが強いですが(メロディも甘い感じなので)、本作の邦題は「誰かに見られてる」(知らない誰かに監視されてる😨)と、まるで真逆の意味合いを持ってくるから、このタイトルは見事だと思います。
そう言えばスティングは、THE POLICEで
「every breath you take(邦題は「見つめていたい」)」というポップでキャッチーな名曲を残していますが、これもラブソングどころか、ストーカーの行動を歌ってるんですよね😳
それを考えると、今回のスティングバージョン起用も、妙に納得😅
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