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千利休 本覺坊遺文のhayamiのネタバレレビュー・内容・結末

千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

これも新文芸坐の熊井啓映画祭にて。千利休は最期切腹して命を絶つわけですが、絶命する瞬間に何を思っていたのだろう、と想像していく映画。

千利休は命で切腹して死んだのだ、と授業か何かで初めて知った時、一茶人がどうして仕えた人に切腹せねばならなかったのだろう、と不思議に思ったことをたしかに憶えている。映画では「我が茶の道を守るため」との結論になる訳ですが、ああそういう考え方もあるか、と思ったので個人的には腑に落ちなかったのかもしれない。死を賜り、最後に死を賜らせた秀吉に茶を点てる場面で、毅然と、憮然とした態度で死を見据えるように描写されていたけれど、個人的には利休さんはもっとぶれず揺らがず穏やかで、自分自身の怒りという感情もそのまま内包できる、器の大きい人というイメージ。

途中冗長なところがあって珍しく少し寝てしまったけれど、いい映画だったと思う。
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