ゴン吉

千利休 本覺坊遺文のゴン吉のレビュー・感想・評価

千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)
3.9
千利休の生き様を弟子の本覚坊の視点で描いた歴史偉人ドラマ。
原作は井上靖の小説「本覺坊遺文」。
奥田瑛二が主演、萬屋錦之介、三船敏郎、加藤剛、東野英治郎らが共演。 

戦国乱世の時代に豊臣秀吉に切腹させられた茶人・千利休(三船敏郎)の生き様が、弟子である本覚坊(奥田瑛二)の回顧談と本覚坊による織田長益有楽斎(萬屋錦之介)への独白で構成されている。
わびや無が淡々と描かれており、無とは何ぞやと問いかけてくる。
千利休と山上宗二、古田織部(加藤剛)の三人による切腹に対する心境が綴られる。
「いつかあの寂しい河原の道で別れたなあ あの道は私一人の道..... 茶人としての道 他の茶人には それぞれ別の道がある 良し悪しは知らぬ 利休は戦乱世の茶の道として あの冷え枯れた河原の道を選んでしまった 限りなく伸びている」  

2022.10 BS日テレで鑑賞(特選時代劇) 
第46回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞(1989年)
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