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この空の花 長岡花火物語のMATAOのレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
4.2
戦争を知るものは年々高齢化し、語り部は少なくなっていますが、戦争を体験していない若者が戦争を伝え、また後世に語り継がれていきます。そんな時代になってきました。
長岡の花火大会には行ったことはありませんが、様々な想いを込めて今年の花火大会は終わりました。

大林宣彦監督作品はあまり見たことがありませんが、メッセージ性の強い、多様な映画技法を駆使した非常に前衛的な作品でした。テロップと情報量が多く、序盤は圧倒されましたがだんだん慣れてきました。
過去と現在、長岡と長崎、時間と場所を超越して物語は少しずつ進みます。
キャスティングも思わぬ人が出演していて良かったです。

戦争のこと、震災のこと、この映画を見ていろいろと考えました。この映画自体が語り部のようなもので、観る人に考えさせるだけで存在価値があります。
それでも、戦争は起きてしまいます。
爆弾が花火に変わればいいのに。
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