このレビューはネタバレを含みます
結局、行き着くところは「人を思いやる想像力」とのこと。
マジすか。
その程度すか。
ずいぶん取材したみたいだけど、すべて監督の陳腐な引き出しに利用されていて、年寄りの説教の域を出なかった。
その言葉、言わなきゃいいのになあ。「この子が見えていたら、爆弾なんか落とさないよね」っていう、取材のなかで見つけたであろう言葉の輝きを信じて、それだけに頼っていれば、「想像力」なんて直接言わなくても良かったのに。
取材より「我」が前に出ちゃう、つまり自分の年月の蓄積に慢心しちゃうようじゃ、もう大林監督もつまらない年寄りだな。