浅野公喜

フックの浅野公喜のレビュー・感想・評価

フック(1991年製作の映画)
3.9
ロビン・ウィリアムスが大人になったピーターパンを演じるスピルバーグ監督作品。フック船長がダスティン・ホフマンだったのをエンドロールで知りました。

おっさんのピーターパンがネバーランドに行く、というストーリーは最近流行りの異世界モノっぽくもあり。子供向けにしては上映時間が長過ぎる気がしますしフック船長の内面や過去を描いてくれればより「童心を忘れない」というメッセージも響いたのかなとも思いますが、俯瞰アングルで見せる何十人ものキャストが動く巨大なセットは豪華絢爛でバスケやスケボーに野球といった現代のスポーツを落とし込んだ所が遊び心溢れる点。また、子供達のリーダーと罵り合う所では飛び交う言葉がどれも個人に関するものを排したデタラメなものばかりなのに配慮を感じました。

さらわれた息子にとってフック船長が野球の試合を観戦して理想の父親像になることでピーターが闘志を湧かせる・・という流れも自然でその後のジョン・ウィリアムズのBGMが効果的な空中飛行では「E.T.」の自転車のあのシーン同様見事な高揚感解放感を味あわせてくれます。

グウィネス・パルトローや歌手のフィル・コリンズもちょっとだけ出演。
浅野公喜

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