『アジョシ』よりも前のキム・セロン。
本作が映画初出演とか信じられない天才レベル。
9歳のジニ。
ある日、父親によそいきの服を着せられ連れて来られた場所は養護施設。
その辺で、それまで微妙に画角から外れていた父親の顔がやっと映る。
今初めて本作を観る私にはソル・ギョングの贅沢使いに思えてしまったが、僅かでも見せる表情と背中はやはりさすが。
ジニが中を案内されている間に、施設から去っていくソル・ギョング父。
父親はいつか必ず迎えに来てくれると強く信じ自分を孤児と認めない孤独なジニが、大人達や仲間達に少しずつ少しずつ心を開き成長していく物語。
監督の過去の実体験が元になっているそう。
ひと昔前にやっていた芦田愛菜主演の『明日、ママがいない』という孤児院が舞台のドラマに少し雰囲気が似てた。
最近のキム・セロンの作品を観てギャップを感じたいところ。