おばけシューター

BECKのおばけシューターのレビュー・感想・評価

BECK(2010年製作の映画)
3.1
過去鑑賞。
原作者は「ゴリラーマン」のハロルド作石。
昔漫画とか買わない母親が突然ゴリラーマンを全巻買ってきたの、なんだったんだろ。🦍🦍…

えっと、、
音楽漫画は表現力が試される反面、実際の音楽は作らないで良いという利点?がある故、それを良いことに聴くだけで言葉を失ったり恐れ慄いたりというような過大な機能をみな盛りに盛る。
つまりズルい!

一方映画は作曲と演奏を避けることができない。
言い方を変えれば、実際に曲で表現できる機会が確実にあり、見せ場が担保されてる。そして映画監督はみなそれを理解しており、旬なバンドや一流コンポーザーを使ったりして積極的に映像化を図っている。そして本作も、楽曲担当は菅野よう子らを擁するグランドファンクがやっており、その意図が窺える。
 
しかし誰もが突っ込んでますが、監督の粋な演出が完全に滑ってる。
聴くとみんな感動で言葉を失ってしまうというコユキの歌声を再現しかねる事情はわかるし、敢えてボーカルトラック無しにする演出はありだと思う。
それを5回も6回も同じことして、ここ感動するところですよって自己完結するのがありえない!

実際のボーカルトラックでそんなこと表現できないという監督の思考こそが、BECKのテーマと対極にある考えだと感じました.
ちゃんとオーディションしてグラファンと詰めて本気で作れば絶対よくなった。同作のミクスチャーソング、エボリューションが良かっただけに残念デスナァ🙍‍♂️🙍‍♂️