みおこし

七人の愚連隊のみおこしのレビュー・感想・評価

七人の愚連隊(1963年製作の映画)
3.7
Amazonで何本かレアな作品のDVDを購入してしまいました。こちらは掘り出し物のシナトラ一家総出演のギャングミュージカル!

ギャングの大親分がその配下ガイによって殺される事件が勃発。このことから同じく配下におり、ガイと対立していたロボとの間には大きな亀裂が生じる。何とか勢力争いで優位に立とうと考えたロボは、金持ちから金を巻き上げて困った人々にそれを恵むという「ロビン・フッド」さながらの義賊行為を始めるが...。

面白かったー!!ミュージカル×ギャング×義賊×オールスターキャストという私のツボが見事にフュージョンした本作。なぜこんなにも知名度が低く、TUTAYAでもお目にかかれない状態なのか理解できない!最後までニヤニヤの止まらない一本でした。
ギャングが主人公ということで、どこからどう見てもホンモノにしか見えないシナトラ一家がもう怖いったら...(笑)。
でもそんな怖すぎるギャングたちが軽快にタップを踏んじゃうから、そのギャップがたまらなく可愛いのです。かと思いきや、サミーが銃をぶっ放しながらカジノをぶっ壊す'Bang! Bang!'というナンバーは、他のミュージカルではあまりお目にかかれないワイルドな要素もありつつ!!
シナトラとディノ、ビング・クロスビーが3人で歌う'Style'も素敵なミュージカルナンバーでお気に入り。

ロビン・フッドを謳い、義賊行為をするロボたち。しかし実際はギャングの覇権争いに勝つため、一般の人からの票を得ようと売名行為でやっているようにしか見えず、本当に慈善の心が彼らにあるのかはツッコミどころでした(笑)。でもシカゴを牛耳ることを夢見て、お気楽街道まっしぐらのロボたちを見ていると、こちらまで謎の「てっぺん取ったれ!」テンションになっちゃう(笑)。ギャングミュージカルなんて観たことなかったからその意外性がとにかく楽しかったです。
オープニングシークエンスのアニメーションもスタイリッシュで最高でした!

掘り出し物のおすすめ!
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