ユースケ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大ダコの襲撃で唐突に終わった【フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)】(大ダコ追加バージョン)の続編は、大ダコの襲撃で唐突に始まり、醜悪なフランケンシュタインの怪物ガイラがムシャムシャ人間を食い、醜悪なフランケンシュタインの怪物サンダが人造人間の悲哀を見せ、サンダとガイラが怪獣プロレスを披露し、海底火山の噴火で唐突に終わるエクストリームな一本。
フランケンシュタインの怪物を研究する3人組の科学者が水野久美、ニック・アダムス、高島忠夫から水野久美、ラス・タンブリン、佐原健二に変更されたり、幼年期のフランケンシュタインの怪物が白人の少年から猿に変更されたり、クライマックスのフランケンシュタインの怪物と地底怪獣バラゴンの怪獣プロレスがなかった事にされたり、完全な続編ではなかったのでちょっぴり微妙でした。

とにかく、沈没させた漁船から逃げる漁師をひとりひとり捕まえたり、無人のボートやボロボロになった大量の衣服を映したり、ガイラの食人を間接的に描いたシーンがヤバい。
羽田空港でおばちゃんを食べてボロボロの服だけを吐き出す食人を直接的に描いたシーンはもっとヤバい。ヤバすぎてオリジナル版ではボロボロの衣服が花束に変更されております。

更に、メーサー殺獣光線車の殺人光線も戦車の砲撃も的確にサンダに命中させる【妖星ゴラス】でJX-1隼号のクルーだった海底軍艦・轟天号の艦長・神宮司八郎こと田崎潤と吸血植物ケロニアこと桐野洋雄のコンビが率いる陸上自衛隊の頑張りも素晴らしい。

ちなみに、ダイヤモンド・キックこと伊藤久哉は海上保安部の泉田課長を演じております。

佐原健二、水野久美