アキヒロ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのアキヒロのレビュー・感想・評価

3.6
前作『フランケンシュタイン対地底怪獣』の流れをくむ作品で、
だからこそ最初大ダコが現れ、第三海神丸を襲うという始まり。

大ダコは前作でフランケンシュタインを海の中に引き込んだという設定なので、今回海から出てくるフランケンシュタインと何らかの関係があると思われるが…実は違う。

京都の研究所で育ったフランケンシュタインは山で置き去りにされてサンダになったという設定。
サンダは琵琶湖で過ごしていたときに、湖中の岩で体が裂かれ、その肉片が海に流れ込みガイラになった(フランケンシュタインの肉片は切り離されるとそこから残りの部分が再生される)。
そういうところから、見た目もまったく違うし、この作品に登場するフランケンシュタインは別軸で現れたと考えた方がいいんでしょう。。。

前半の水平線上から現れるガイラがとても不気味で、人を食べるシーンもあって昔の映画だがとても怖がれた。
風景もありし日の日本の風景を映していて、とても好感。
サンダとガイラはやはり「山(サン)ダ」と「海(ガイ)ラ」からネーミングが決まったんだろうか。。。

『進撃の巨人』の"猿の巨人"を彷彿とさせるシーンがあり(見た目のデザインも含めて)、元ネタじゃないかと思う。
また光線ビームの効果音や、自衛隊出動時の音楽は『シン・ゴジラ』で使われているもので、思わぬ発見があった。

前半の流れは好きだったし、特撮も違和感が少なくて良かったんだが、後半のえんえんと殴り合いが続くのはさすがに辟易とした。。そこで減点…

終わり方が酷評されているようだが、前作の大ダコ出現と同様、むしろ本シリーズの作風なので海底火山噴火はそんなに悪いと思わなかった。
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