YukiSano

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのYukiSanoのレビュー・感想・評価

3.0
怪獣カルト映画の名作らしいと聞いて小学生の頃から観たかった本作。30年経ってようやく見て後悔。

まず、続編だと言うことを忘れてたので凄い疎外感からスタートし、フランケンシュタインとは博士の名前のはずなのに怪物の名前になってることが気になりながら、そのテキトーな設定にダラダラしながら鑑賞した。

そして、禁断の人食い描写や醜すぎる造形など眼を見張るような見せ場と子供向けな稚拙なストーリーが混ざり合って変な作品へと昇華していく。

これは子供の頃に怪獣ヒーローものと思ってワクワクしながら見て、その罠にハマってトラウマを植え付けられる映画。大人になって観ても大して意味が無いことに気付く。30年遅かった…

しかし、だんだんヒロインのことを想う二人の怪物がモテないインセルなどのメタファーにも見えてきて、社会的に地位の高い人達がよってたかって弱男をいじめまくってるように思えて辛くなる。

最後の中途半端なぶった切り方も含めて、変な怪獣映画であった。
YukiSano

YukiSano