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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのKUBOのレビュー・感想・評価

4.5
最初の大ダコでもう怖い。ガイラが現れて「シャー!」って言ったところで超怖い。

実は私、幼児の頃に親に連れられて劇場で見て、トラウマになるほど怖かったのを覚えている。

おー、海上保安庁の隊員に古谷敏がいる!
佐原健二と西条康彦も出てるから「マン」と「Q」の共演だ!

前作の回想シーンの中で「フランケンシュタイン」なるものが毛むくじゃらの猿のような姿に変わっているが、どうやら前作でバラゴンと戦ったフランケンシュタインが「サンダ」ということに設定が変更されたみたいだ。

(海外版ではそもそもサンダもガイラもフランケンシュタインではなく「ガルガンチュラ」という謎の類人猿ということになっているらしい。)

海面下のガイラ、怖っ! 特撮陣の工夫が感じられるアングルだなぁ。

うおー、旧羽田空港を闊歩するガイラ! このシーン、好きだ〜。このシーンは日本特撮映画史上最高のシーンのひとつだよな〜。ほんと夢にまで見そうなリアルさ! 今考えれば、これも「進撃の巨人」的ビジュアルだ。

女性シンガーがガイラにつかまれるところなんか、完全に「キングコング」へのオマージュ。

出た、メーサー光線砲!(作品内では「殺人光線」、予告編のテロップでは「メーザー光線砲」と呼ばれてた!) だいたいメーサー砲ってケーブルで電力を引いてるってことは「ヤシマ作戦」じゃないか! へ〜。

ここまで「怪獣VS自衛隊」の戦いを丁寧に描いている作品は珍しいんじゃないだろうか? 見れば見るほど「エヴァ」や「シン・ゴジラ」にその血脈が流れていることが実感できるし、本作がいかに庵野秀明らに影響を与えたかもわかる。

夜の丸の内に現れるガイラもいいなぁ。

最後は火山ってのは「ラドン」といっしょで唐突なのは否めないが、怪獣映画史上に輝く傑作中の傑作!

以上、怪獣オタクのひとり言、終わり(^^)
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