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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
▪️Title : 「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1966
▪️JP Release Date :1966/07/31
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-398 再鑑賞
🕰Running Time:88分
▪️My Review
これまた、子供の頃に観てトラウマになった作品。とにかくその造形が怖い。とくにガイラ。
サンダとガイラの造形も毛むくじゃらで、前作に登場したフランケンシュタインより怪獣らしさと怪獣ならではの怖さを強調したデザインとなっています。この2体をデザインしたのは『ウルトラマン』のデザインで知られる成田亨です。
また、ガイラの行動が、怪獣映画のタブーとされている人喰いの描写も含まれています。これがまた不気味で怖い。後年の「進撃の巨人」が本作からアイディアを得たと言われていますが、東映特撮らしくない表現では有りますね。アメリカ合作なのでアメリカ側の意見が大きかったと推測されます。
本作、設定などは異なりますが、東宝と米国のベネディクト・プロが製作し、前年に公開された怪獣映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年、本多猪四郎監督)の姉妹編です。作風は前作同様シリアスかつアダルトな雰囲気に包まれたものなのが特徴で、今作の根底には日本の神話「海彦山彦」があり、親子でも兄弟でもないクローン怪獣・サンダとガイラの対決はどこか哀愁を漂わせています。ラスト、サンダが可哀想。
円谷英二の特撮面では、前作にも使用された緻密なミニチュアや、現実感のある大きさの人型怪獣同士による格闘がリアリティがあり見所となっています。また、本作品で初登場した東宝自衛隊の対怪獣兵器「メーサー殺獣光線車」は、伊福部昭の音楽「L作戦(メーサー)マーチ」と合わさって高い人気を得た結果、本作以降の日本の特撮やアニメ作品などに多大な影響を与えています。
さらに出演陣に『ウエスト・サイド物語』のラス・タンブリン(声は睦五朗が吹替)がいるのは興味深いですね。
物語は。。。
謎の海難事故が相次いで発生しました。それは海に生息する怪物・フランケンシュタインの仕業でした。自衛隊の攻撃により一度は倒したかに思われたとき、もう一体のフランケンシュタインが救けに現れました。海の怪物はガイラ、山の怪物はサンダと名付けられ、共に同じ細胞から生まれたことが判明します。やがてアケミの身の安全をめぐり、二体の怪物は戦いを始めますが。。。

▪️Overview
「奇厳城の冒険」の馬淵薫と監督本多猪四郎が脚本を共同で執筆、本多猪四郎が監督した怪獣映画。撮影は「フランケンシュタイン対・地底怪獣」「怪獣大戦争」でコンビの小泉一、特技監督は円谷英二が担当。(参考:映画.com)

出演は、佐原健二、水野久美、ラス・タンブリン、伊藤久哉、田島義文、田崎潤、中村伸郎。
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