ヤマダタケシ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのヤマダタケシのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2020年9月26日 ネットフリックスで

・フランケンシュタインとはなっているが、人間に育てられた野性的なパワーを持つ存在それゆえに存在としては野性の側に居ながら人間に味方するという点で、どちらかというとキングコングに近いような感じだった(というか厳密にはフランケンシュタインって怪物を作った博士の名前なわけだから怪物が出た時にナチュラルに「うわー、フランケンシュタインだ」っていうのにすごい違和感)
・同じ生まれでありながら野性で育ったゆえに人間社会を脅かすガイラと人間社会で育ったため彼を止めよとするサンダの戦いは、そもそもサンダのアイデンティティはどこにあるのか?という問いのようにも見え、最後ガイラと共に消えて行く姿は本質的にサンダがいくら努力したところで人間社会とはなじめない存在だった事をハッキリさせてしまったようで悲しい。
・で、サンダとガイラを見ながら『ブラックパンサー』なんかの事を思い出したりしていた。構造的に〝普通の人々〟の生活からはぐれた存在の言葉は届かないのだろうか。
・あと改めて思ったけど特撮の快感ってある意味、インフラの勢いの快感だよなと思った。一番テンション上がったのはガイラを封じ込めるためにあらゆる兵器やトラップが設営されてくシーンだった。