LalaーMukuーMerry

ドゥーマのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

ドゥーマ(2005年製作の映画)
3.9
舞台は南アフリカ。チータの赤ちゃんを偶然拾い、ドゥーマと名づけて育てた南アフリカの少年ザン(12歳くらい)のお話。
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広い農場で、すくすく育ったドゥーマだったが(チータの赤ちゃんかわいい)、父親に「いつか野生に戻す日が来る」と告げられる。その父が急死、母は農場経営を諦めて母子で都会暮らしをすることに決める。
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ヨハネスブルクのアパートに引っ越したものの、そこでドゥーマは大騒動を引き起こしてしまう(町の中をチーターが疾走する!)。野生に戻そうと一人で決意したザンは、ドゥーマをオートバイのサイドカーに載せて遠く離れた動物保護区(南アフリカ/ボツワナ国境地帯、オカバンゴ川の向こう側)をめざすのだが、途中の大草原のど真ん中でガス欠(ありゃりゃ)・・・、チータと少年の徒歩の旅が始まる・・・
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大草原~砂漠~ダイヤモンド鉱山の跡~ワニのいる川~急流・・・
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砂漠の真ん中で出会った、屈強でいかにも怪しい男(黒人)との関係性を軸に進む冒険物語に次第に話が変わっていって、チータと少年のつながりにフォーカスしたお話を期待していた私としては、ちょっと残念な印象。(冒険を通して成長した少年の物語と見れば良いのかもしれないが・・・) 
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アフリカの自然の映像はすごいのだけれど、最近はTVでもよく目にするので圧倒されるほどでもなし。ハッピーエンドの着地点は、話始めとの整合が一応とれているのだけれど、もうちょっとドゥーマを長く描いて欲しかったな。